行った日:2020年3月
アンダマン諸島はインド本土から飛行機でも2,3時間かかるほど離れたところにある島です。
そんな遠いアンダマン諸島にある刑務所には、イギリス統治時代に独立運動を行った、いわゆる当時政治犯とされた人々が送られました。
文字通り島流しです。
その元刑務所は現在観光施設になっており、行って来たので、歴史と絡めてご紹介します。
歴史がお好きな方、ポートブレアで何しよう、という方は、是非行ってみてください。
アンダマン諸島の位置
インドの南東部にあり、ミャンマーやタイから行った方が距離的には近いです。
(ただ一応インドなので、日本から行く場合は、本土の何処かで一度入国する必要があります。)
地図で見ると赤星の辺り↓
島流しの刑務所を作るには、恰好の場所です。
セルラージェイル概要
現在セルラージェイルでは、夜間にライト&サウンドショーが行われています。
そこで見た記憶に残ったエピソードと、wikipediaから補足した情報を元に概要を書いています。
1896年から1906年に建設され、イギリスが刑務所として使用しました。
約80000人もの囚人がここに送られ、そのうちのほとんどは独立活動家でした。
中には脱走を試みて絞首刑に処されたり、餓死したりと多くの命が失われたようです。
イギリスの看守によって、乱暴な扱いを受けた囚人たちは、「食べない」という対抗策を実行します。
それを知ったガンジーは、「独立のことは私達がなんとかするから、あなた達は食べなさい。」というような電報を送り、実際に1939年までには囚人は本土に戻され刑務所は空になりました。
その後ご存知の通り、1947年にインドは独立しました。
このショーでは、ここにいた人たちは囚人ではなく、インドを独立に導いた英雄なのだという表現をされていたこと、このエピソードにもガンジーが絡んでいることが印象的でした。
セルラージェイルに居た元囚人たち
セルラージェイルの向かいにある公園に、元囚人たちの像がありました。
手や足に重りをつけられ、囚人感が出ています。
像の台には、名前と収容された経緯などが記されています。
例えばこの方。
BABA BHAN SINGHさん。パンジャブ州出身でターバンを巻いていてSINGHと付いているので、おそらくシク教の方だと思われます。
Lahore Conspiracy Case〈ラホール陰謀〉によって収容されたと書いてあります。
ラホール陰謀が何かはわかりませんでしたが、ラホールは現パキスタンの都市なので、そんなに遠くから移送されてきたのかと驚きました。
セルラージェイルへの行き方
日中は看板の通りの時間、入場料で見学ができます。
チケットカウンターはこの辺り↓
夜間のライト&サウンドショーを見るには、別のチケットが必要です。
ショーは1日に何回か行われていますが、英語は1回だけで、100ルピーでした。
チケットカウンターは閉まっており、オンラインでチケットを取得するよう張り紙がありました。
アンダマン諸島全体的に電波が悪いのですが、ここはフリーWiFiが使えるようになっています。
ここにアクセスして、個人情報を入力していきます。
パスポート番号が必要です。
入力して行くと、「支払いはカウンターで」と出て来るのですが、カウンターが開いていない・・・
入り口に立っているスタッフの方へ聞くと、「19時になったら開く」(ショーの開始時間は19:20)と言われ、待っていたらちゃんと開きました。
ここで先ほど入力した画面を見せるとチケットを印刷してくれ、入場料の100ルピーを支払いました。
私は帰ってから調べて知ったのですが、事前の予約はこちらのサイトからもできるようです。
手数料などが分からないのですが、値段が変わらないなら事前にとった方が楽だと思います。
ショーの時間なども書いてありました。
↓
Online Tourist Registration and Booking
座席は指定されていて、自分たちで探すのですが、開場して間もないうちにショーが開始してしまうので、まだ着席できていない方もちらほら居て、暗闇の中スマホのライト片手に探していました。
その辺の管理がなんともインドっぽい・・・笑
英語が得意ではないので、ショーの内容も一部しか理解できませんでしたが、上の概要に書いたような出来事を知ることができたので、観てよかったと思います。
こんな端っこのアンダマン諸島に独立活動家が収容されて居たなんて知りませんでした。
是非行ってみてください。
アンダマン諸島について、他にも記事を書いているので、下の関連記事から是非ご覧ください^^