行った日:2020年9月
タージマハルと同様にファテープルシークリーも世界遺産なのですが、人がかなり少なかったです。
タージマハルから40km程離れているので、行かない方も多いのかな、と思います。
私も正直行くか迷いましたが、一応ファテープルシークリーも世界遺産なので、行ってみました。
私は建築や歴史の知識がすごくあるわけではなかったのですが、
建築物が綺麗に残っているので、見ていて面白かったです。
行くか迷われている方、ぜひ参考にしてみてください。
ファテープルシークリーの歴史
ムガル帝国時代の第3代皇帝アクバルが作った都です。建設に5年かかりその後14年間都として利用され、その後放棄されたという、短期間の都でした。
アクバルはイスラム教ですが、現地の大多数のヒンドゥー教徒たちとの融和を目指しており、ファテープルシークリーの建築にも表されています。
イスラムとヒンドゥーの文化的融合が見られる建築は世界的にも珍しいそうです。
ファテープルシークリーの施設
ディワーニーカース
入場してすぐに見えるこちらは謁見の間です。
こちらはアクバル自身が設計したのではという説もあるそうです。
内部は2階建構造で、中心部分がアクバルが座る玉座で、
謁見者は下から見上げるような感じになります。
柱の彫刻がとても綺麗で印象に残っています。
この形にもヒンドゥー教や仏教の神話が採用されているそうです。
詳しくはわかりませんでしたが・・・他宗教との融和を目指していたのが表されています。
パンチマハール
こちらは、ハーレムの女性たちを駒に見立てたチェスを王が上から眺めて遊ぶという施設です。
ハーレムの感覚がない日本人にとっては衝撃的な遊びです笑
写真がなく残念ですが、地面に描かれたゲーム盤もありました。
一番広い地上階ではヒンドゥー教的に演技が良い数字である、
84本の柱が設置されているそうです。
ジョドバーイー宮殿
アクバルと妻たちが住んだ宮殿です。
アクバルの妻には、イスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教の妻が居ました。
イスラム教は結婚相手の宗教にも縛りがあるので、皇帝がヒンドゥー教徒の妻を迎えた当時、周りはどんな反応だったのでしょう。
ジャマーマスジット
現在もモスクとして利用されています。
中心の白い建物は、アクバルに跡継ぎが生まれることを予言した人が眠る霊廟です。
現在も現地の人にお祈りされていました。
ただジャマーマスジットは上記の宮廷地区とは少し離れたところにあり、
入場料不要なため、現地の貧しい人たちも多く、
物売りやチップ目当てに話しかけてくる人もいて、気疲れしました・・。
その他
皇帝のプライベート空間。
馬やラクダを飼育するための施設。
200頭もが飼える規模で、圧巻です。
一般民衆と謁見する場所。
ファテープルシークリーへの行き方
アグラから車で3,40分、タージマハルから4,50分です。
やや行きづらいのが難点です・・・
私はデリーから車をチャーターして行ったので、タージマハル、アグラ城、ファテープルシークリーを全て車で回ってもらいました。
タージマハルから40kmあるため、リキシャで行ってくれる人がいるかどうか分かりません。
ファテープルシークリーで待機しててもらって帰りも連れて帰ってきてもらうような、往復で交渉した方が、捕まりやすいかもしれないです。
ファテープルシークリー周辺には待機しているリキシャやタクシーなどはあまりいませんでしたので、帰りもその方が安心です。料金は後払いです。
また、敷地内は車で入れるところが限られており、専用のバスに乗り換える必要があります。
料金は数十ルピーだったと思います。
明確なバス停や時刻表などがなかったため、その辺に居た人に聞いて少し待って乗りました。
ファテープルシークリー詳細
- 入場料550ルピー
(カード利用可ですが、この前に行ったアグラ城ではカード可のはずが、機械が調子悪くて使えない、ということもあったので、現金を持っておいた方が安心です。)
- 開場時間 6:00〜18:00