7月中旬になると、デリー街中で、オレンジの服に身を包み、
両サイドに何か掛かった棒を肩に担いで歩いている人たちを
よく見かけるようになります。
1日ではなく数日、数週間に渡ります。
ヒンドゥー教に関するものですが、どのような内容なのでしょうか?
気になったので、調べてみました。
7月中旬〜8月中旬(年によって日にちが異なります)にインド旅行される方は
是非注目してみてください〜!
インドのお祭りカンワーヤートラとは?
ヒンドゥー教徒の巡礼の一種
カンワーヤートラ<Kanwar Yatra>とは、ヒンドゥー教徒の巡礼の一種です。
ヒンドゥー教徒にとって、神聖なガンジス河の水を汲み、
それを地元まで運ぶ、というものです。
ガンジス河と聞くと、バラナシを連想し、汚い川というイメージでした(ごめんなさい)が、
上流は綺麗なんです。
ガンジス河上流にある聖地ハリドワールで水を汲む
まずガンジス河の流れを確認してみます↓
赤:ハリドワール 青:バラナシ(参考まで)
ガンジス河はヒマラヤ山脈からの雪解け水が流れる細い河から始まり
(細すぎて図に書けませんでした)、
インドを横断し他の河と合流しながら
最後はバングラデッシュから海に流れ出ます。
巡礼者たちが水を汲みに行くのは、
ガンジス河上流に位置するハリドワールという街です。
ハリドワールはヒンドゥー教聖地の1つでもあります。
ガンジス河の水を持ち帰る
ハリドワールで汲んだ水を
自分たちの地元へ、遠い人は何百キロも歩いて水を運びます。
担いでいる棒の両サイドに入れ物がぶら下がっていて、
その中に水が入っているようです。
棒はキラキラのテープやカラフルな紐などで装飾されています。
持ち帰った水は、家に巻いたり、自力では行けない人に分け与えたり、お寺へ持って行ったりします。
サフラン色を身に付ける
(ブレブレでごめんなさい!)
巡礼者たちはサフラン色の服を着ています。
サフラン色はインドの国旗にもありますが、
ヒンドゥー教を表し、ヒンドゥー教徒たちにとって神聖な色です。
なんのため?
人それぞれ、健康になりたい、豊かになりたい、
お祈りの意味があるそうです。
シヴァ神を祀る
この時期はヒンドゥー教の何人もいる神様のうち、
シヴァ神に捧げる月にあたります。
カンワーヤートラの巡礼もシヴァ神に捧げられるものです。
さらに月曜日はシヴァ神の日ということで、
この月の月曜日は信者たちは、月曜日は断食します。
神様については奥が深すぎて、勉強中です・・・。
インドのお祭りカンワーヤートラのための整備
巡礼者たちが安全に歩けるよう、政府によって街が整備されます。
政府が整備するなんて、宗教を重んじる国ならではだと驚きました。
巡礼者のための専用レーン
まず、大通りなどでは、ロープで仕切られた巡礼者たち専用のレーンができます。
やはり巡礼者のなかには交通事故に遭ってしまう方も居たそうなので、安全に巡礼できるよう配慮されています。
巡礼者のための無料休憩所
また、道沿いには所々、無料の休憩所が設けられます。
興味深いのが、休憩中聖なる水をどうするのか・・・?神聖なものなので床には置けません。
ですので、休憩所には物干し竿のようなものも設置されており、そこにぶら下げておきます。
このお祭りは主に北インドで行われるものです。
デリーでは見かけますが、どこまで南の方の地域まで居るのかはわかりません
ハリドワールに行かれた方からも良い所だったと聞くので、
是非街にも行ってみたいです〜
この時期のハリドーワールは特に賑わっているそうです!
7〜8月にインドへ旅行される方は、是非この方達にも注目してみてください!
この地域では見かけました!などの情報もお待ちしています^^